Campania Felix

CAMPAIGN FINANCED ACCORDING TO THE (EC) REG. N. 1308/13

千年のブドウ栽培
ピエデ・フランコ方式による栽培
歴史、神話、伝説

ワインの中にはその起源、伝統、文化に古くから根付いているために、古代の物語を伝えることができるものがあ る。我々は神話と伝説と伝統の世界、つまりはヘレニズム、ラテン文化の「愛されし故郷」の只中にいる。 ゲーテは云う。

「私たちが歴史と自然の出来事に仰天させられるのはここだ」と。

カンピ・フレグレイ

カンパニア州の熱く燃える地域、カンピ・フレグレイは、ユニークなワイン生産地である。 沈静化したクレーターと耕作地に囲まれ、穏やかで変化に富んだ風景の中にある、まるで野外考古学博物館のような 土地。その根底にあるマグマが土地に肥沃さを与え、ワインに活力を与える。これらはすべて、ブドウ栽培の理想的 な味方である穏やかな気候に助けられている。

この地域の火山の性質は、領土の名前にも隠されている。フレグレオは、荒廃するまでフレグレアン火山の活動が激 しく燃えていたことから、火を意味するギリシャ語のフレグレイオスに由来している。

この地域の火山の性質こそが、古くからのワイン文化を特徴づけ、育んでいる。

フレグレオ ワインの付加価値は、まさにブドウの木が育つ土地にある。3000 年の歴史を持つ原始のブドウの木は、 フィロキセラの影響を受けない為、接ぎ木されない栽培方法(ピエデ・フランコ方式)で栽培されている。 火山土壌には灰、火山礫、軽石、凝灰岩、マイクロ素子などが豊富に含まれており、ブドウ畑に独特でユニークな香 りと他に類を見ない独特の風味を与えている。これらはすべて穏やかな気候に助けられており、ブドウ栽培に実に理 想的である。

フィロキセラ
フレグレアのオリジナリティ

イタリア半島のブドウとワインの歴史は深く根付いており、最初はエトルリア人、次にギリシャ人やローマ人にまで 遡る。カンパニア州は、常にワインの開発と進化にとって最も重要な中心地のひとつであった。最大の魅力と関心を 集めている地域のひとつは間違いなくカンピ フレグレイである。

ここで生産されるワインの重要性と付加価値をより深く理解するには、19 世紀半ばまで遡る必要がある。

その期間中、イタリアとヨーロッパのブドウ畑は、北米から由来した昆虫、フィロキセラによって広範囲に被害を受 けた。この寄生虫はブドウの根を攻撃して破壊するが、アメリカのブドウの種の一部は被害を免れた。研究と調査を 経て、地元のブドウの根をアメリカのブドウの根に接ぎ木することで、寄生虫の攻撃を受けないという事が明らかに なった。このようにして、たとえ接ぎ木技術によって必然的にブドウの木に遺伝的変異が生じたか、あるいは今後生 じる可能性があるとしても、ブドウ畑は救われた。フレグレイ地区の独自性は、まさに 3000 年間もの昔から現在に 至るまで、接木されていないブドウの木が使われているということにある。

ソルファタラが点在するカンピ・フレグレイの火山性の性質に加え、砂質の土壌がブドウを昆虫の攻撃から守り、そ の結果、古代種のブドウの遺伝的特性とピエデ・フランコ方式が保持された。

つまりここで生産されるワインは 3000 年の歴史の特徴と品種の香りを維持しているのである。